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EDと早漏の関連性について

先日、EDでお悩みの患者様から「最近、陰茎が完全に硬くなる前に射精してしまう事があるんですが、ED気味だと早漏になりやすいのでしょうか?」という質問を頂きました。通常は陰茎が硬くなって射精に至るイメージですが、最近ではEDと早漏を併発される患者様が増えてきており、ED患者の約3割は早漏も併発しているというデータもあります。では何故、併発するのでしょうか?今回はEDと早漏の関連性について考えていきます。

早漏について

関連性を考える前に、早漏について説明していきます。早漏には大きく分けて3つの種類があり、それぞれ、心因性早漏、過敏性早漏、衰弱性早漏があります。

心因性早漏

このタイプの早漏は自律神経が大きく関わっています。自律神経とは、交感神経と副交感神経の2種類の神経で成り立っており、交感神経は活動をしている時や緊張・興奮した時に、副交感神経は休息している時や眠っている時、リラックスした時に活発になります。従来はこの2つの神経がシーソーのように交互に活動することで健康に生活していくことが出来ます。射精行為には交感神経と直接的な関係があり、性行為に対する緊張や不安、ストレスで交感神経が通常より活発になってしまい早漏に至ってしまうケースを心因性早漏といいます。その他にもセロトニン不足が原因となる事もあります。セロトニンとは精神の安定や睡眠に深く関わっている神経伝達物質として知られていますが、血管の緊張を調節する働きにも関わっています。セロトニンの分泌が少ないとドーパミンやノルアドレナリンが過剰に分泌されるようになります。すると交感神経が過敏になって精神が高ぶり、興奮しやすくなります。その結果、興奮のコントロールがきかずに早いタイミングでの射精になるのです。

過敏性早漏

過敏性早漏とは陰茎が刺激に慣れていないため、少しの刺激で射精してしまう事をいいます。原因として考えられることは、自慰行為を早く済ませる癖がある方や包茎の方などがあります。自慰行為を早く済ませる方は、性行為の際に刺激を受けると条件反射で射精してしまいます。包茎の方は陰茎が皮で覆われた状態なので刺激に慣れることができず、性行為の際に耐え切れず射精に至ってしまいます。では包茎を手術などで治せば早漏も治るかというとそうではありません。なぜなら、亀頭が敏感なまま剥き出しの状態になるからです。

衰弱性早漏

衰弱性早漏とは、加齢により射精をコントロールする射精閉鎖筋という筋肉が衰えであったり、男性ホルモンの減少が原因で早漏になってしまう事をいいます。特に中高年の男性の方に顕著に見られる早漏の症状です。

EDと早漏の関連性

早漏には色々な分類がありますが、EDとはどういった関連性があるのでしょうか?

例えば、EDの患者様が性行為を行っている時に「勃起状態が続いている内に射精したい」と思い射精を急ぐようになります。さらに勃起状態を維持するには強い刺激が必要とされる為、強い刺激と射精したいという焦りから早漏になってしまう事があります。逆に早漏の患者様が、早漏に対してコンプレックスやネガティブな感情、性行為に対してのストレスを感じてEDになってしまう事もあります。様々な理由で併発するケースはありますが、症状にあった治療が大切です。

治療に関して

併発してしまった場合に用いられる医薬品は、ED治療薬と早漏治療薬を処方します。「一緒に服用して大丈夫なの?」と思われるかもしれませんが、一緒に服用しても問題はありません。ED治療薬として、バイアグラ、レビトラ、シアリスがあります。効果時間の違いなどはありますが、効能としては血流の流れを良くして、陰茎に血液を送り込んで勃起を促す作用があります。早漏治療薬としては「プリリジー」やジェネリック医薬品の「ポゼット」があります。主成分の「ダポキセチン」はSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)に分類され、もともと抗うつ剤として開発された成分でした。臨床試験が行われる中、射精に及ぶまでの時間を延長する効果が確認された為、その後、早漏防止薬としての研究が進められ開発されました。セロトニン不足でバランスを崩している自律神経を整え、射精までの時間を長くするといった働きがあります。アメリカで行われたダポキセチンの臨床試験では射精時間が3~4倍まで伸び、陰茎の感度も変わることはありませんでした。安全性も高く、重篤な副作用は報告されていません。副作用の発生頻度も1~10%と低く、症状としては吐き気、頭痛、めまい、下痢などがあります。服用に関しては、服用のタイミングや注意点などがありますので、専門の病院やクリニックで医師に診断してもらってから正しく服用して下さい。

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