器質性EDについて

EDの原因も複数あり、患者様によって多種多様です。複数あるEDの原因の中で今回は中高年の男性の方がEDを発症する要因として最も多い器質性EDについて解説していきます。

その前に先ず、EDとはどういった病気なのか詳しく説明していきます。

 

EDとは

そもそもEDとはどういった意味なのでしょうか?EDは「Erectile Dysfunction」の頭文字を取った略称で直訳すると「勃起不全」です。EDと聞いて連想されるのは、全く勃起をしないことを思われるかも知れませんが、専門的には「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」と定義されています。勃起しても直ぐに萎えてしまったり、挿入時に膣内で萎えてしまう「中折れ」などもEDと言えるでしょう。

器質性EDとは

EDの要因は様々なものがありますが、器質性EDとは身体的な事が原因となりEDを発症してしまう事です。心臓病や生活習慣病を発症して併せてEDも発症してしまったり、事故や手術で神経を傷つけてしまいEDを発症してしまう事などが器質性EDとして挙げられます。それぞれの要因をより詳しく解説していきます。

病気が原因のED

心臓病や生活習慣病と言われる糖尿病、動脈硬化や高血圧などを発症して、EDを併発してしまうケースがあります。詳しく解説する前に勃起の仕組みを簡単に説明します。男性は性的な興奮を感じると大脳にある快楽中枢が興奮状態になります。その情報が脊髄を通り陰茎に伝達されます。その際に体内では一酸化窒素が放出され、陰茎にある血管が拡張し血流が良くなり、血液が大量に流れ込みます。その血液は陰茎海綿体と呼ばれるスポンジ状の組織で蓄えられることにより勃起に至るわけです。この流れの中でどこかに異常が発生すると勃起に至らずEDになるわけですが、糖尿病、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の場合は、血管や血流に異常をきたしていることがほとんどです。

事故や手術が原因のED

事故や手術が原因となるケースは脊髄や神経に異常をきたしてるケースが多く、陰茎に快楽中枢から情報を伝達することが難しくEDを発症してしまいます。以前は前立腺がんや膀胱がん、直腸がんの手術の際に陰茎の血管や神経を傷つけてしまう危険性がありました。その際にEDを発症してしまうことがあったのですが、最近では、そういった危険性が無いように神経や血管をなるべく残す手術法を行う事が多いです。その他にも怪我や事故が原因で陰茎自体が変形してしまってEDになるケースもあります。

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ED治療薬とは

ED治療薬として最も有名なのは、やはりバイアグラではないでしょうか?即効性があり効果もしっかり出ます。バイアグラに次いで二番目に製造・販売されたレビトラ、長時間タイプのシアリスもあります。バイアグラは当初、EDを治療するために開発されたものではありませんでした。狭心症の医薬品として開発されていましたが、臨床試験で陰茎の勃起を促進する効果がみられた為、EDを適応症として販売されることになりました。そしてレビトラやシアリスはバイアグラを模して開発されました。では、服用するとどのような作用をもたらすのでしょうか?勃起をする際に一酸化窒素とは別に環状グアノシン一リン酸という物質が生成されます。この物質は、陰茎にある平滑筋を弛緩し、陰茎に血液を流れ込みやすくするのですが、男性が元々持っている5型ホスホジエステラーゼという物質がこの働きを阻害します。ED治療薬を服用することにより5型ホスホジエステラーゼの働きを阻害することで勃起を促します。

個人輸入について

バイアグラと聞いて、抵抗を覚える方がいらっしゃるかと思いますが、それはインターネットを介した「個人輸入」がイメージを悪くした事が原因と考えられます。1998年、アメリカで販売された際に爆発的な話題性があり、日本では多くの個人輸入代行業者によって持ち込まれました。もちろん、偽物もあったわけですが、狭心症を患っておられる方が服用されたり、バイアグラと併用が禁止されている医薬品を服用されている方がバイアグラを服用して死亡される事例が発生しました。現在では、医師の診断、処方が必要となる処方箋医薬品になりましたが、その時のイメージを持たれている方が抵抗を感じておられるのだと思います。インターネットを介した「個人輸入」に関しては、未だに偽物を扱っている業者が多く、安心、安全に治療に専念したい方は専門のクリニックや医療機関で診断を受け、処方された医薬品を正しく服用して下さい。

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EDでお悩みの方は、シアリスジェネリック処方.comのトップページのオススメ院でED治療専門のクリニックを載せているので、最近ではED治療専門のクリニックが増えてきていますが『どこのクリニックにいけばいいのか分からない』『近くで男性スタッフのみのクリニックに行きたい』などクリニック選びで迷われている方は是非、参考にして下さい。