生涯現役でありたい

生涯現役でありたい

性欲は年齢と共に減っていくと言われていますが、現代の高齢者はとても元気です。「老後の為に年金以外に2000万円以上必要」と言うニュースが話題になりましたが、「そんなん今から溜めれるか」「100年安心の年金は何だったのか」と言った声が多い中、「年金だけでは不安で生活も出来ないと思うから、定年になっても働こうと思っている」と答えた方も多くいます。実際、友人の父親や身内にも定年を過ぎても再雇用されたり、シルバー人材センターで働いているということは良く聞きます。
今では一昔前の高齢者とは比べ物にならないくらい元気な高齢者が多くいます。元気という事は「まだまだ恋愛もしたい」と思っている方も多くいます。以前にテレビ番組で高齢者施設の特集をやっていました。そこには多目的ホールがあり、ダンス教室や卓球教室、絵画教室などがあり老後も楽しく過ごしている方が沢山いました。そこで出演者が「この中でお付き合いしている人とかいるんですか」と質問すると「当たり前じゃないですか。そんな質問をすることが失礼です」と言われていました。今では高齢者同士の恋愛も「当たり前」になっています。
もちろん、恋愛をするという事はセックスもします。しかし、高齢になってからのセックスは若い時のようにはいきません。若い時は性欲もあったのが年齢を重ねると減っていってしまいます。また年齢以外でも性欲が減退してしまう原因もあります。今回はどのようなことで性欲が減退していくのか書いていきます。

性欲は減退していく

性欲と言っても人それぞれですが、年齢を重ねるにつれて性欲は減退していくと言われています。
しかし、性欲減退の原因は年齢だけではありません。様々な原因により性欲は減退していきます。
その性欲に欠かせないのがテストステロンです。テストステロンには性欲や性衝動を起こす作用があります。また、テストステロンの量が減ってしまうとEDにもなってしまうので注意が必要です。

ストレス

ストレスを抱えてしまうとテストステロンの分泌量が減ってしまし性欲も減退します。朝に「今日は帰って来てからセックスをするぞ」と思っていても仕事で怒られたときや嫌なことがあったときには帰ってもセックスをする気にならなかったことがある人もいると思います。日頃からストレスを溜めないようにしたり、ストレスの発散方法を見つけておくことが重要です。そうすることによって年齢を重ねた時にストレスを感じてもストレスに対しても対処法で困ることは少なくなると思います。

過度な運動

最近では健康維持やメタボ予防でジムに通っている人も多くいます。実は運動をしすぎることも性欲減退の原因になります。過度な筋トレを行うとテストステロンが筋肉に運ばれて受容体にくっつき消費されてしまいます。性欲の事を考えるのであれば、1時間程度の有酸素運動がお勧めです。軽い運動を習慣にしておくと、年齢を重ねてもその運動が趣味になり、老後も楽しく過ごせることでしょう。

睡眠不足

睡眠不足だとテストステロンの分泌量が減ってしまします。また、睡眠時間は十分に取れていると思っていても、睡眠の質が悪いとテストステロンの分泌量が減ることになります。睡眠時無呼吸症候群だと睡眠は十分と言えまず、性欲減退に繋がります。
寝る前にはスマホを見るのを控えたり、リラックスしたりすると質の良い睡眠が取れるようになります。

病気

うつ病や、腰痛などでも性欲は減退してしまいます。うつ病だと何に対してもやる気が起きないとなればセックスをする気にもなれずに性欲が減退してしまい、腰痛などで身体に痛みがあればセックスをすることが困難なこともあります。まずは、ご自身が病気とどのように向き合っていくか、どのように治療を行っていくか決めるようにしましょう。

皆さんが服用している薬にはテストステロンの量を減らしてしまう薬も存在します。もちろん、命に係わる病気ならまずは病気を治すことが先決です。しかし、以前から飲み続けているから今もなんとなく飲み続けているのであれば一度、薬を見直すこともお勧めします。その際はご自身だけで判断することはやめて下さい。必ず主治医に相談し、今後どのように薬と向き合っていくかじっくりと考えて下さい。

このように性欲にはテストステロンが大きく関わってきますが、EDにもテストステロンが大きく関わってきます。そもそもテストステロンの分泌量が少ないとEDにもなってしまいます。「性欲は減ったけど、いざとなれば勃起くらい出来る」と考えていても勃起しないことが十分に考えられます。そんなときはED治療薬を服用するようにし、それと同時にEDにならないためにも、ストレスを溜めないようにし、適度な運動をすることを心がけましょう。
そして、「人生100年時代」と言われている現代、60歳で定年を迎えてもあと40年も人生が残っています。この40年を如何に楽しく過ごしていくのか、若いうちから考えていく事によって老後の生活も変わってくるかもしれません。