前立腺とEDの関連性

EDを発症する原因の中に器質性EDというものがあります。主な原因として、病気や怪我などの身体的な事が原因で発症しますが、その中に前立腺にまつわる病気も原因として挙げられます。今回は前立腺とEDの関連性について解説していきます。

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そもそも前立腺とは?

前立腺とは名前は聞いた事はあるけど、どこにあるのか、具体的な機能をご存知の方は少ないのではないでしょうか?前立腺とは男性にある身体の器官で膀胱の下にあり、尿道の周囲を取り囲むように存在しています。大きさはクルミほどの大きさで重さも数十グラムほど。精液の主成分の精嚢腺液(せいのうせんえき)を生成、精子と混ぜ合わせて精液を作る精嚢とも隣接しています。前立腺の働きは未だ解明されていない事が多いのですが、解明されている働きは、前立腺液を分泌することです。前立腺液とは、精子を保護したり、精子に栄養を与えるとともに、その運動機能を助ける役割をしています。

前立腺肥大症とは

前立腺にまつわる病気で連想されるのが「前立腺肥大症」ではないでしょうか?前立腺にまつわる病気の中で発症の頻度が多く年齢を重ねる事に発症のリスクが増加します。前立腺が肥大する事で、頻尿、排尿困難、残尿感が症状として現れます。前立腺肥大症は進行性の疾患で治療をせずに放っておくと、排尿が殆ど出来なくなる状態になる「尿閉」、尿の成分が石のように固まる「膀胱結石」、尿が出にくくなって膀胱が満杯の状態が続くと、尿を作っている腎臓にも負荷がかかり、腎機能の低下を引き起こす場合があります。

前立腺肥大症とEDの関連性

前立腺肥大症とEDはどのような関連性があるのでしょうか?どちらも年齢を重ねると発症のリスクは高くなります。関連性としては未だはっきりとしたことは分かりませんが、排尿障害を発症し自信を無くしてしまい、精神的な負い目を感じてしまい、EDを発症してしまう事が考えられます。その他には前立腺肥大症の治療を行うとEDが改善しているケースが報告されています。アメリカではED治療薬のシアリスが前立腺肥大症排尿障害の治療薬として認可されており、シアリスを含むED治療薬はPDE5阻害薬に分類されます。PDE5とは、体内で生成される酵素で血管を拡張する働きをするサイクリックGMPを分解し、その働きを阻害します。ED治療薬を服用する事でサイクリックGMPが作用しやすくなり、陰茎の血管や、平滑筋という筋肉が弛緩、拡張されて、陰茎に十分な血液が流れ込みやすくなり勃起がしやすくなるわけです。この作用が前立腺肥大症にも有効で、前立腺肥大症で圧迫された尿道が弛緩し排尿がしやすくなるわけです。関連性としては未だはっきりとしたことは分からないことが多いですが、前立腺肥大症が ED のひとつの要因となっていることは、間違いなさそうです。

前立腺癌とは

前立腺にまつわる病気で前立腺肥大症と併せて連想されやすいのが、前立腺癌だと思います。前立腺肥大症と同様に年齢を重ねる事に発症のリスクが高くなります。前立腺とは違い、発生する部位は尿道から離れた部分外線(辺縁領域)に発生する事が多く、初期症状が殆どありません。癌が進行すると次第に尿道が圧迫されるようになり、頻尿、排尿困難などの排尿障害が現れます。癌が尿道や膀胱にひろがると排尿時に痛みが生じたり、尿もれ、肉眼、血尿、尿閉が現れます。さらに癌が骨に転移すると、転移した部位に痛みが生じるようになります。他の癌に比べ、進行が遅く早い段階で見つかれば、完治する可能性が高くなります。前立腺癌の原因として、タバコやお酒の飲み過ぎ、過食、高カロリーや高脂肪の食事が原因として考えられています。予防するにはタバコは控え、お酒も飲み過ぎず、バランスの取れた食生活を心がける必要があります。

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前立腺癌とEDの関連性

前立腺癌とEDの関連性について解説します。前立腺癌を治療する時は治療法として手術治療を行われることが多く、手術治療は前立腺を全て摘出する手術になります。その手術の際に前立腺の非常に近くをある神経や血管が損傷、切断されることでEDが後遺症で起こる事があります。最近では勃起の神経を温存する手術治療はありますが、癌の進行具合によっては、神経を温存する事が難しく、手術治療を行ってからではEDを発症しているかどうか分からないところもあります。術後、EDを発症してしまった場合はED治療薬を用いて治療を行うことで、大半の方は勃起が出来るようになります。

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