そもそもジェネリックって?

この春から新生活を始めた人は5月に入りだんだんと慣れてくる時期かも知れません。4月は緊張していましたが、5月に入り気の緩みも出てくると風邪を引くこともあると思います。そんなときに病院で診てもらい薬を処方してもらうときに「ジェネリック医薬品にしますか?」と聞かれることも多くあります。ジェネリック医薬品の言葉を知っていても詳しく知らない人も多くいます。ED治療薬にもジェネリック医薬品があるので今回はジェネリック医薬品について書いていきます。

ジェネリック医薬品って何?

現在でも世界中で新しい薬は開発されています。しかし、新薬を開発すると言ってもすぐに出来るものではありません。新薬の開発には10年から15年の歳月と莫大な費用がかかります。そして新薬を開発した会社が特許を取ると20年から25年の間、開発した会社が独占的に製造、販売することが出来ます。
そしてこの特許が切れた後に開発した会社とは別の会社が同じ有効成分を使い、製造、販売する薬がジェネリック医薬品です。

どうしてジェネリック推し?

一昔前ではジェネリックと言う言葉は耳にすることは少なかったのですが、最近はテレビのCMなどでも耳にすることは増えてきました。東和薬品のCMでは黒柳徹子さんが「トーワのジェネリック」と宣伝していたり、沢井製薬では高橋英樹さんがジェネリックの宣伝をしています。どうして有名人を起用してまでジェネリック医薬品を推すかご存知でしょうか。実はこれは皆さんの生活にも大きく関わってくることになります。
そもそも医療費は医療機関の窓口で払う【負担額】、国や地方の【税金】、国民保険組合や健康保険組合などの【保険料】で賄われています。
平成27年の医療費は約42兆円で、その中でも薬剤費は20%以上にもなっており、この額は年々増え続けています。これは少子高齢化が原因でもあり、令和7年度には医療費が54兆円にもなると言われています。このまま医療費が増え続けると国民健康保険制度は維持できなくなる可能性があります。維持しようと思えば、国民健康保険料や医療機関の窓口で払う負担額が上がり生活にも直結してきます。
そこで仮に特許が切れた新薬を全てジェネリック医薬品に替えれば国の医療費が年間約1.5兆円も抑えられると言われています。

ジェネリックは安全

「ジェネリック医薬品は安いから効かない」と思っている方が中にはいます。これは「高いから良い物」と考えてしまっているからではないかと思います。
そもそもジェネリック医薬品は新薬との有効成分と量は同じで、同等の効き目と安全性です。ジェネリック医薬品を開発や製造するにあたっては厳しい基準があり、この基準をクリアしないと販売することが出来ません。
それでも新薬とジェネリック医薬品では異なる部分があります。それは味や形状、色が違います。味や形状、色を変えることによって飲みやすくしたり、水が無くても飲める薬も誕生しました。
もちろん味や形状、色を変えても安全性など厳しい基準をクリアしないと販売することが出来ません。これは薬の効き目や安全性に影響が無い範囲と定められている為です。
安全性にも影響がないのであれば、ジェネリック医薬品で飲みやすい薬を見つけて服用するのも良いでしょう。

ED治療薬のジェネリック

実はED治療薬にもジェネリック医薬品があります。日本国内で承認されているED治療薬のジェネリック医薬品はバイアグラのジェネリックのみです。効果時間が長時間続くシアリスも有名ですが、海外ではすでにシアリスのジェネリック医薬品が販売されており、日本でもシアリスのジェネリック医薬品が販売される時期は近いのではないかと言われております。
また、バイアグラのジェネリック医薬品には水が無くても服用できるタイプの薬があります。それは東和薬品が開発し販売されたシルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」です。シルデナフィルとはバイアグラの主成分で、ODとはOral Disintegrationの略語で口腔内崩壊錠のことです。唾液で溶けていくため、水が無くても服用することが出来ます。「口の中で溶けても薬は苦い」と思うかもしれませんが、シルデナフィルOD錠50mgVI「トーワ」には【コーヒー風味】と【レモン風味】の2種類があり服用しやすくなっています。もちろんそれでも口で溶かすのが苦手な方は水で服用しても問題ありません。これはバイアグラの特許が切れ、ジェネリック医薬品として開発、販売することが出来たおかげとも言えます。
近年ではED治療を専門としたクリニックでもジェネリック医薬品を処方してくれるクリニックが増えてきました。これだけED治療薬が身近な物になってきてますがインターネットではまだ偽物のED治療薬が多数存在します。クリニックなどで医師に相談しジェネリック医薬品を処方してもらえれば経済的ですし、安心感も出てくるのでインターネットでは購入せず、クリニックなどに行って処方してもらうことをお勧めします。